ダイバーウォッチの
歴史に触れる一本

1960年代まで存在していたスイスのプライベートブランド「ポールレイナード」。後にホイヤーとともにクロノグラフを出していた「BAYLOR(ベイラー)」の参加となる、米国のムーブメント技術をスイスの工場で製造することでスイスへの参入を成し遂げた歴史的一本です。ケースやベゼルなどを見てもホイヤーとの関係性を感じとれるデザインとなります。

当時の時計職人は、如何に小さくモノを構成させるか、または水深気圧にどれだけ耐えれるかなどの耐久度を競い合い、その精度を比べあった時代でもあります。

アメリカの高級宝飾店では人気のあったBAYLOR(正式名称：Baylor Watch co.)だからこそ生まれた興味深い一本となります。ダブルネームなどで宝石店や他ブランドと製造されることは不思議でもない時代ではあるものの国を跨いで製造されることは当時のBAYLORの勢いや機械式時計に対しての向上を感じる事ができます。

当時のホイヤーのデザインに影響されているかのような、光沢のある漆黒の文字盤(ミラーダイヤルやギルドダイヤルと呼ばれている)と合わせたブラックのベゼル。視認性のしやすいバーインデックスにバー針の統一感がなんとも奇をてらわないデザインが逆に好感が持てます。ムーブメントは機械式手巻きのCal.1803と言われるBAYLORの精密機械が搭載されています。米国とスイスの良いバランスがとれている面白い1本かと思います。

仕様

※2024年7月OH中-

※日差し一日±180秒以内
※文字盤に汚れ
※ケースに小キズあり
※ベルトは既製品ではなく、新品のものを取り付けております。