Short Pants｜Dead stock 1970s

老舗米国ファクトリー製造の
ミリタリーショーツ

1890年代からテキサス州でジーンズやオーバーオールなどのワークウェアを製造していた生粋の米国ファクトリーが軍用支給物として製造していたタフなチノショーツです。

太番手で綾織されるTC生地がワークウェアらしさを感じれるとともにアイテムの面構えはとてもシンプル。これは、軍支給物ではあるものバトルドレスではないからこそ必要以上にスペックをそぎ落としたからではないでしょうか？

当時PX（Post Exchange）所謂、軍基地内にある日用品が買える売店でも販売されていたそうで、私服づかいとしても良好な品質で愛されていたことを感じます。

シンプルではありますが、見えないパーツの意匠は、やはり老舗ワークウェアメーカー。ウェスト内には、ウォッチポケット（コインポケット）があり、アメリカの黄金期を感じさせるスコービル（scovill）ブラスジッパーフライ。

ヴィンテージならではの耳の太さ。ウエストインチをおおよそ2インチ程広げやすい(簡単に解いて縫い直しやすいように)仕様に仕上げている細部のパーツもアメリカらしさを感じ取れます。

パターンとして現在の技術を持てばリプロダクトは容易にできますし、どことなく、ディッキーズのものづくりにも良く似た背景を感じます。こういった見えない部分の背景やデティールを感じられるのはやはりVintageの良さであり、合理的なモノづくりの中でも遊び心を感じれる良さなのではと思います。