シルバーアクセサリーというと、価格もデザインも玉石混交です。
また、ブランドも数多く存在し、それを身に着けるヒトの価値観もまた、それぞれ異なり正解がありません。正直にyearsdrope(イヤーズドロープ)では「アクセサリー選びほど難しいモノはない。」といっても過言ではなく、仕入れにも何十倍も気づかいをするアイテムです。ただ、そのフィルターを通過したアイテムを見つけた時も何十倍も嬉しいものです。
これは実はバイヤー目線で皆さまに「もっと、買うか悩んでほしい」という気持ちが作用するからです。悩みに悩んだ結果、出会ったアクセサリーは、思い出やその時の心情をそのまま、洋服よりも嵩張ることもなく、保管していられるからです。
モノとして寿命が長いアイテムだからこそ、本記事では、いくつか悩むポイントをご紹介していきます。
半歩先のシルバー選び
- なぜほしいのか?
- シルバーの素材
- 素材の値段と販売価格
なぜほしいのか?
プレゼントや自分への記念、モデル着用の憧れ、雑誌や流行の影響など様々あるかと思います。この目的がyeasdrope(イヤーズドロープ)では最大の”悩めるポイント”としてもいいと考えています。
①目的がヒト(自他)の場合
→長く付き合えるかを以下のポイントで考えていただけると幸いです。
②目的が憧れ流行の場合
→ある程度の予算より高いものを想定して以下のポイントで考えていただけると幸いです。
シルバーの素材
シルバー(銀)の素材には「silver1000」や「silver950」、「silver925」など種類があります。このシルバーのあとにある数字はシルバーの純度を指します。数字が「900」であれば90パーセントが銀で生成され、「1000」であれば100パーセント銀で生成されていることを指します。
※「950」以下のシルバーには、ニッケルやアルミニウム、銅やコバルトなどが含有しています。巷で「シルバーを身に着けると痒くなる」という金属アレルギーはシルバーが作用しているのではなく、その他の含有物が作用しているケースが多い場合があります。
ただ、「silver1000」というアクセサリーはあまり見かけません。実は純度が上がると強度が下がるという金属の特有を持っています。強度が下がるとシルバーが柔らかく、爪で簡単にキズが付くほどになるため「silver1000」はアクセサリーには不向きとされています。逆に「silver900」以下など純度が下がるとシルバー本来の輝きも下がるというデメリットもあります。
アクセサリーを選ぶ際にアレルギー体質や素材の観点で悩んでみるのも一つのポイントです。
素材の価値と販売価格
それではシルバーの素材価値とはどの程度なのか?相場でおおよそ「silver1000」1グラムで100円程度、「silver925」1グラムで80円程度です。
指輪などのアクセサリーには小さいもので5グラムから大きいもので15グラムほど使われます。となるとアクセサリーの素材原価(925,10g)でも約800円となります。
これにブランド→デザイナー→設計→職人と数多くの人が携わり市場に並ぶとなると10倍以上上がることは当然に感じます。
ここでのポイントは「販売価格が安すぎるアイテム」に疑問を持っていただけると幸いです。大量生産品であっても流行アイテムであっても1000円や2000円で購入できるアイテムの背景を想像するとどこかにカラクリがあるはずです。
そこのカラクリが”低賃金労働”なのか””シルバーの純度”なのか”デザインが単一”なのか。悩む皆さまがこの背景に一つでも当てはまることがあれば、それは悩んでいただきたいです。
まとめ
アクセサリーを身に着ける価値観というのは本当に十人十色で、「無料同然な価格でもすごく思い入れがあるアクセサリー」もありますし「常識外れの価格でもひどく後悔するアクセサリー」もあると思います。また、”いま”悩んでる方のポイントとしても活用いただけると幸いです。
この悩みの解決は一歩先、感度の高い選び方ではないですが、シルバーの価値としての考えでは”半歩先のシルバー選び”なのではないでしょうか?